本記事ではWETHという、イーサリアム上で使用される暗号資産について詳しく解説していきます。
こんな方にオススメ
- OpenSeaでWETHって通貨を要求された
- OpenSeaでオファーやオークションに参加しようとしたができなかった
- 赤イーサ、黒イーサってなに?
暗号資産は現実世界の通貨と同じく、取引や保管、購入に使用することができます。
しかし、実際に使いやすいかといえばそうともいえません。用途によって必要な通貨が異なるため、初心者さんは戸惑うこともありますよね。
いざ買おうとおもったらWETHがなかった!
というのはあるあるです。
こんな疑問に応えています
- WETHとETHではなにが違うのか
- OpenSeaでWETHはどのように使うのか
- どうすればWETHを手に入れることができるのか
本記事はこのような疑問に回答しています。
筆者のNFT歴は?
- 200個以上のNFTを所持中
- 2022年でNFTで利確した金額は70万円以上
- OpenSeaの取引は250回以上
OpenSeaを主戦場にしている筆者がWETHの正体について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
OpenSeaの登録方法につきましては、
こちらの記事を参照してくださいね。
WETHとは?ETHとはなにがちがうの?
まずはWETHについて解説します。
WETHとは、Wrapped Ethereumの略称で、イーサリアム上で使用されるトークンです。
WETHはイーサリアムというトークンを「ラップ」することで、イーサリアムそのものの機能性を強化するために開発されたものです。
WETHってなに?
WETHとはETHをラップしたものというわけです。
ラップとか難しい言葉を使ってんじゃねえよ、という方に向けてわかりやすく伝えるとイーサリアムに「その場にふさわしいような服を着せる」というイメージです。
OpenSea用のドレスコードみたいな感じですかね
OpenSeaではラッピング後のイーサリアムが赤く表示されることからWETHは「赤イーサ」と称されることが多いです。
赤イーサ、という単語が聞こえた際はWETHのことだと認識しておくといいでしょう。
WETHのコントラクトアドレスは?
WETHのコントラクトアドレスはETHとは異なります。
ですのでウォレットのアセットにWETHを登録する必要があります。
トークンのインポートから直接検索することもできます。
または以下のコントラクトアドレスを入力することでもインポートが可能です。
WETHのコントラクトアドレス
0xC02aaA39b223FE8D0A0e5C4F27eAD9083C756Cc2
メタマスクなどのウォレットにはこのように表示されます。
注意
トークンのインポート先が偽物なトークンであることが多いため、トークンをインポートする際は検索をかけるよりもEtherscanのようなサイトでコントラクトアドレスを入手するほうが安全です
WETHの価格は?
WETHの価格はETHと同額です。ですのでNFTに表示されたETH表記そのままの値段で購入することができます。
ただしETHからWETHへの変換にはガス代が必要になる点に注意してください。
ちなみにWETHで購入したNFTも売るときはちゃんとETHで販売できます
どこで使えるの?
OpenSeaでWETHを使用する機会は2つあります。
OpenSeaでのWETHの使い道
- オファー注文をおこなうとき
- オークションで入札するとき
通常のNFT購買においては通常のETHで問題ありませんが、オファーまたはオークションを利用する際はがWETH必要になります。
ETHが十分ある状態でも「WETHがありません!」といわれるのはこれが原因です
ここからは具体的にWETHの使い方についてみていくとしましょう。
OpenSeaでのWETHの使い道とは
まずはWETHの用途についておさらいです。
OpenSeaでのWETHの使い道
- オファー注文をおこなうとき
- オークションで入札するとき
こちらを順番にみていきましょう。
オファー注文を行うとき
オファー注文とは買い手が購入したい金額を提示し、売り手がそれを承認すれば売買が成立する取引方法です。
OpenSeaでオファー注文をおこなう際には2つのパターンがあります。
コレクション全体にオファーをかける
リスト(売りに出されている)されているコレクションを「どれでもいいから欲しいです」という際に用いるオファー方法です。
コレクション単品にオファーをかける
この作品が欲しい!というときはNFTコレクションそのものにオファーをかけることもできます。
いずれの場合でも、購入画面に移行した際はWETHを求められます。
オークションで入札するとき
オークションで入札する際もWETHが必要です。
画面の通りPlace bid(入札する)を選択します。
WETHはあらかじめ最低入札額が表示されていますが、ここから入札を行う際にはオファー時と同様にWETHを求められます。
どちらのパターンでもETHのままでは次に進めない仕様になっていますよね
これについてはOpenSeaで使用されているスマートコントラクトがERC-20規格を必要とするためとされています。
ETHからWETHへの変換方法
ここからは実際にETHをWETHに変換する方法を解説していきます。
難しくいえば、イーサリアム上で標準的に扱われるETHをERC-20形式でラップすることなのですが、これだけだとただただみなさまの頭が爆発するだけです。
そのため実際に手順を進めてもらうだけで簡単に変換できるように説明していますのでこの点は安心してください。
ETHをWETHへスワップする方法
はじまりはさきほどの「WETHが足りません」というページになります。
順番に見ていきましょう。
「Add WETH」を選択。
こちらの画面でETHをWETHにスワップ(交換)します。ラップすると表現してもらっても大丈夫です。
変換したい額のETHを入力したあと「Wrap ETH」を選択しましょう。
このとき交換前が「ETH」、交換したあとが「WETH」になっていることを確認してください。
「Wrap ETH」を選択するとこのようにメタマスク(ウォレット)が起動しますので、交換に必要なガス代を確認したあと「確認」をクリック。
変換には時間を要することもあり、完了すると、
このような画面が表示されます。これで変換が完了しました。
OpenSeaのアカウントページにあるこちらをクリックすると、
このようにWETHの欄に金額が表示されていることがわかります。
途中、日和って0.01を0.005に変更したのは秘密です…
polygonETHってなに? 紫イーサって?
OpenSeaにはETH、WETHのほかにもう1種類使用できるETHがあります。
それがPolygonETHです。
OpenSeaではアイコンが紫色に表示されることから「紫イーサ」と呼ばれていますね。
OpenSeaはPolygonネットワークで販売されたNFTも購入することができます。
Polygonチェーンを用いることで高額になりやすいガス代の緩和や、高速な取引処理を実現しています。
またPolygonはイーサリアム上でスマートコントラクトを実行できるため、この互換性によりイーサリアムをPolygonでも使用することができます。
PolygonETHってどうやって手に入るの?
変換方法はWETHのような交換ではなく、イーサリアムネットワーク上のETHをポリゴンネットワークに移動(ブリッジ)させる必要があります。
スワップとブリッジの違いって?
- スワップ:ETH → WETH(同じイーサリアムチェーン上)
- ブリッジ:ETH→PolygonETH(イーサチェーンからポリゴンチェーンへ)
スワップとブリッジについてはこのような違いがあります。
PlayStation用ソフトはNintendo Swichじゃ使えないよねっていう
ブリッジについてはOpenSea外の『Polygon公式サイト』で行うことができます。
まとめ
以上をまとめると、
まとめ
- WETHはOpenSeaのオファーやオークションのときに使用するETHのことです
- 使用するには手持ちのETHからWETHにスワップする必要があります
- ETHには他にもPolygonETHがあり、OpenSea上ではそれぞれ黒・赤・紫で表示されています
ここまでがWETHについての記事となります。
買いたいと思ったNFTがあってもWETHが必要だった、というのはよくあるケースですので、すぐに用意できるように知識を高めていきましょう。
本記事は以上になります。