今回はイーサリアムLayer2プロジェクトのzkSyncについての記事となります。
こんな人にオススメ
- zkSyncってなんなの?
- zkSync Eraネットワークにはじめて触れる人
- zkSyncが最近注目されている理由が知りたい人
現在、暗号資産界隈で盛り上がりを見せているzkSyncはご存知でしょうか?
Layer2、zkSyncと聞いて「ああ、もう嫌だ」とおもう人もいるかもしれません。
ですがストップです。しばし落ち着いてお待ちください。
本記事では、
ここがわかります
- zkSyncとはどういうものなのか
- zkSyncというものがなぜ盛り上がっているのか
- 暗号資産の新たな世界が広がります
筆者自身もNFTの世界からzkSyncというものを勉強し、盛り上がりの理由を徹底的に調べてきました。
その理由は至極納得できるものでしたし、逆にああ、これは絶対参加しなければ、と思わせてくれる内容だったのです。
今回はzkSyncというものを学びながら、その熱をお伝えできればと考えております。
Twitterでも簡単にまとめておりますので、ざっくりと学びたい方はこちらでもOKです。
zkSyncとは。イーサリアムのLayer2プロジェクトです
zkSyncとはzkロールアップを利用したイーサリアムのLayer2プロジェクトのことです。
現在はzkEVMとの互換性を実装したver2.0ことzkSync Eraとして実装されています。
ここまで聞いた人の中には、
- え、やだ意味わかんない
- やめて、横文字やめて
という身体が理解を拒んでしまう人も多いと思います。
ですのでまずは簡単にzkSyncが実装されることとなった成り立ちを学んでいきましょう。
なぜ盛り上がっているのか、その根っこを追うことは非常に重要です
zkSyncは現状のイーサリアムの課題を解決できます
結論から先に述べると、
zkSyncの目的
- 個人主権のための暗号資産の導入を加速させることが目的
- イーサリアムには処理速度やコスト高といった問題がある
- いかにイーサリアムの欠点を解消するか
- 数々の処理をイーサリアムチェーンの外で処理しよう
- zkSyncはzkロールアップ(ゼロ知識証明)を利用したプロジェクトの代表格である
zkSyncにはこのような目的のために開発されています。
zkSyncのzkはゼロ知識証明(zero-knowledge)と呼ばれ、現在イーサリアムなどの暗号資産の救世主になり得る理論とされています。
どういうことなのか。
これを読んでいるみなさんは暗号資産、特にイーサリアムを取り扱った経験があるかとおもいます。
イーサリアムが抱える問題
- ガス代が高すぎる(コスト高)
- スケーラビリティ問題
ガス代が高い、と感じたことは誰しも経験があるでしょう。
イーサリアムは世界中で利用されている暗号資産となります。
ですがその取引量が年々増加することにより、メインネット上だけでは処理できなくなったり、トランザクションが詰まるという状況も目立ってきました。
これがイーサリアムのスケーラビリティ問題といわれ、その解消のためにメインネット上ではない外のチェーン(オフチェーン)で処理を肩代わりする。
これをおこなう場所のことをLayer2といいます。
zk(ゼロ知識証明)を利用して、面倒を外(Layer2)で処理するってことですね
このゼロ知識証明を利用することで「外で処理した」ものを「イーサリアム上で処理した」と証明することで、
Layer2で将来的にどうなるか
- 処理速度に余裕が生まれガス代を含めたコストが下がる
- 送金に手間がかからなくなり、よりスムーズな送金が可能となる
最終的にはこのような効果が期待できるのです。
zkSyncを含めたLayer2プロジェクトが盛り上がることは、イーサリアムを取り扱うユーザーにとっても魅力だといえます。
Layer2の現在はOptimisticが主流です
プロジェクトではロールアップ(情報をくるくるして元に戻す)という技術が注目されています。
現在のロールアップ技術の代表格は2つあり、
- Optimisticロールアップ
- zkロールアップ
この2つがしのぎを削っているという状況です。
ここでLayer2プロジェクトの現状を確認できる『L2BEAT』というサイトを見てみましょう。
Layer2プロジェクトのなかで上位2つを占めるのがOptimisticロールアップであることがわかるかとおもいます。
- Arbitrum($ARB)
- Optimism($OP)
最近話題となったArbitrumをはじめとしたLayer2プロジェクトは、zkロールアップではなくOptimisticロールアップを利用しています。
じゃあ今回のテーマでもあるzkSyncはどこにあるんだといいますと、上位2つにかなりの差がつけられていることがわかります。
この原因にはいくつか理由があります。
zkが遅れをとった理由
- zkはイーサリアムと互換性がなかった
- Optimisticにはその互換性があった
- zkEVMが開発されたことによりzkでもイーサリアムとの互換が可能となった
互換性というと非常にわかりにくくなりますよね。
たとえば「zkロールアップの技術を利用したら、みんな大好きOpenSeaが使えなくなります」と言われたとします。
でも現状のOptimisticロールアップなら、今までと問題なくOpenSeaも使えるし、NFTやDeFiも問題なくできるとしたらどうでしょう。
じゃあ、みなさんどこを使います?
今まではこういう状況だったわけです。
しかしVer2.0として実装されたzkSync Eraは数年かかるといわれていたこの互換性問題を解決するにいたりました。
この互換性の解決は、今までにできなかった可能性を一気に広げることとなり、世間の注目を一気に集めることとなったのです。
zkロールアップの逆襲がついに始まる
ようやくライバルOptimisticロールアップに肩を並べたzk陣営。
そうすると今までの鬱憤をはらすかのように、
ここが変だよOptimistic
- 取引がおかしいときの確認時間が最大7日かかる
- 取引量、意外に少なくね?
- そもそも君ら結構中央集権だよね? ぶっちゃけ分散化してないよね?
と、互いを比較できるほどの注目を獲得したのです。
それだけzk(ゼロ知識証明)の可能性がすさまじいということなのでしょう。
専門的な分野では革命的だといわれているのですが、
あまりに奥が深すぎて筆者は( ´_ゝ`)ってなりました
参考にした動画となります。
動画の内容の一部を抜粋すると、
ゼロ知識証明の一例
- Aさんは秘密の言葉を書いた紙をBさんが持っている番号鍵が設定された箱に入れる
- Bさんは箱を開けてAさんの紙を読んだ
- Aさんは「何も情報を得ずに」Bさんに情報を開示したことが証明された
ゼロ知識証明とは秘密の情報を明かさずに秘密の情報を知っているということを第三者に証明することであり、その証明からは秘密に関する情報を得ることはできない
( ´_ゝ`)
zkSyncに今すぐ触れた方がいい理由
頭が盛大に爆発したところで本題です。
現在Web3界隈でこのzkSyncが非常に盛り上がりを見せています。
ここが非常に重要なポイントです。
給付金案件とは?
- 『お触り給付金』『高額エアドロップ』という暗号資産ならではの稼ぎ方がある
- 流行のネットワークがトークンを発行し上場するときの爆益を狙う
- テスト~メインネットを使ってくれているユーザーに対してトークンのエアドロップが期待できる
こうした流れを期待して、情報収集に余念がない人たちが存在する。
このような世界があるということをまずは理解しましょう。
そうすることで、
このような動画が随所で拡散される理由がなんとなくわかってくるのです。
この前提を理解することが非常に大事です。
zkSyncが盛り上がる理由
- 勢いが出てきたzkロールアップの代表格であること
- 対抗であったOptimisticロールアップ勢のArbitrumではトークンのエアドロがあった
つまり、
(´◉◞౪◟◉)「じゃあzkロールアップでもエアドロあるよね!?」
ということです。
非常にわかりやすいとはおもいませんか?
Layer2は現在イーサリアムや他のチェーンを取り巻く注目の領域です。
Layer2を利用しているサービスもさまざま存在し、彼らはイーサリアムをいかに安全に安く使えるかを追求しています。
彼らの最終目標は自分たちの作り上げたサービスを使ってもらうことです。ここがとても大事なポイントです。
彼らはサービスを触ってほしいのです。
これはいいよね、便利だよねと認知・拡散をしてほしいわけです。
たとえお小遣いをあげてでも、というわけです。
こうしてみると双方の想いが噛み合って非常に面白いですよね
どうすればエアドロップされるの?
じゃあどうすればそういうエアドロップを得られるのか。
結論としてはそのチェーン上で取引履歴、つまりはトランザクションを残すことが一般的とされています。
トランザクションを残す方法としては、
トランザクションの代表例
- そのチェーン上で暗号資産のスワップ(交換)をおこなう
- サービスを利用して流動性を提供する
- 暗号資産をチェーンから他チェーンへブリッジ(移動)する
- チェーン上でのNFT売買をおこなう
などが挙げられます。
エアドロップされる正確な条件については基本的には不明なことが多いです。そのためユーザーの間では過去の傾向から条件を推察しているというのが現状です。
代表的なタスク
- 継続性:週・または月ごとにトランザクションを発生させる
- 金額:1度にスワップ・ブリッジする額
- ウォレットの残金:どれくらいウォレットにETHがあるか
といったタスクが有力な判定要項だといわれることが多いです。
この一連の行為を『お触り』と表現しています
ここまでお話したところでだいたい察していただいたかとおもいます。
そうです。この一連のお触りに参加するためには、
我らが母なる海であるイーサリアムチェーンから飛び出さなければならないのです
イーサリアムチェーンから抜け出し、他のチェーンへ意識や資金を移動させる。
この壁を超えることが、お触りに参加するための最低条件となります。
どうすればzkSyncに参加できるの?
zkSyncを利用するための手順としては、
zkSync Eraの登録方法
- メタマスクにzkSync Eraチェーンを導入する
- イーサリアムチェーンからzkSync Eraにイーサリアムをブリッジする
- zkSync Eraで送金されたイーサリアムを用いて各種サービスを利用する
こちらが基本となります。
【超重要】お触りをする前の諸注意
注意すべき点として、
絶対にこれだけは忘れないで
- 普段使っているウォレットでは絶対に参加しない
- 必ず専用のお触りウォレットを作ること
- 定期的に接続削除(Revoke)をおこなうこと
これらの諸注意を必ず守ってください。
これ以降は日本語が一切存在しない謎サイトでの作業がほとんどです。
1つ間違えば資金のほぼすべてを失うというリスクも当然ながら存在します。
また確実にエアドロップが受けられるという保証もないため、華の無い泥臭い日々を過ごすことも多いです。
よくわからないけど触ってたらしいラッキー♪
くらいの心地で臨むのがちょうどいいでしょう。
まとめ
さいごにまとめです。
まとめ
- zkSyncはLayer2プロジェクトの中で注目されている
- 暗号資産ならではの『お触り』『給付金』の対象としても熱い
- お触りの前の基本を学ぼう。挑む際は完全防御・DYORの精神を忘れずに
以上がzkSyncについての概要でした。
日々進化するネットワーク技術を追いかけることも楽しいですが、これぞ暗号資産というようなチャレンジもあり、情報を追いかけるモチベーションとなっています。
知らない場所に資金を移動するというハードル・敷居を飛び越えられるか。
本記事がその助けとなり、新しい世界への入り口となれば幸いです。